屈折とは、空気からガラスなど、光が異なる物質の中に入るとき、境界面で折れ曲がる現象の事を指します。
ここでは、屈折について解説していきます。
入射角、屈折角
日常生活でガラス越しに物を見た際、実際の場所とは別の場所に、物があるように見えることがあると思います。この現象は、ガラスに斜めに向かった光が、ガラスの表面で一部反射し、残りの光は向きを変えて内部に進むからです。光が、物質の境界面で向きが変わることを光の屈折といい、物に対して、垂直に引いた線と屈折光線の間の角度を、屈折角といいます。
光線が物質内に入る時、入射角より屈折角は小さい値になり、物質を出る際は、逆に元の角度に戻ります。
IOR(屈折率)
IOR(Index of Refraction)とは光学単位で、光線が異なる媒質同士で伝播する時にどの程度、屈折するのかを表す値です。MAYAではIOR値のパラメータが用意されています。
MAYAでIORを設定する
MAYAでIORを設定する場合は、マテリアル設定から指定することができます。今回はガラスの質感で説明して行きます。
まずモデルを用意し、aiStandard Surfaceマテリアルを設定します。
次に、マテリアルアトリビュートのTransmissionのWeightを1にするとガラスの様な透けた質感になります。
ガラスは厚みをつけます。厚みがないと変に黒くなり、正常な結果を得ることが出来ません。
次にIORをガラスの値、およそ1.5に指定します。
次にOpaqueのチェックを外します。外すのを忘れると正常なレンダリング結果を得ることができません。
IOR値別の結果
IORの値別で見ていくと、下記の様な結果を見ることができます。値は色々触ることで特徴を掴むことが出来ると思います。
今回はMAYAにて説明しましたが、どの3Dソフトウェアにも関係しているので是非学んでみてください。